地域コーディネーター養成講座実践編 実施のご報告②

2016年11月12日(sat.)に第2回目を実施しました。受講者数は、11名(男性2名、女性9名)でした。

前回の確認になりますが、この講座は、地域コーディネーターの多様な活躍の中でも、COC+事業の趣旨と本学プロジェクトに基づき、学生と地域をコーディネートすることに特化したプログラム内容になっております。受講者の皆さんによって置かれている立場、環境は様々だと思います。この講座の内容は、それぞれの立場で身近な課題に置き換えて、その課題解決に応用できるよう心掛けてプログラムを作成しております。この講座で習得した知識や技能によって、ご自身のキャリアを見つめ直す機会となれば幸いです。

今回の講座は、本学プロジェクトのひとつである「子育て家庭への訪問インターンシップ」にむけての基礎知識として、また学生(若者)を知る手段として「インターンシップ」について理解を深めることを目的としました。今では、メディア等でもよく聞く言葉ですが、受講者の皆さんの中でも「インターンシップ」を学生時代に経験した方は、今回の講座開始前に尋ねてみましたが、ひとりもいらっしゃいませんでした。

そこで本日は、「インターンシップ」について、以下の3つの視点から取組や役割を考察できるプログラムを設定しました。

  1. 学生に学びを提供する側の大学の立場
  2. 学生を送り出す側の大学の就職支援の立場
  3. 学生を受け入れる側の企業の立場

1についての担当講師は、松山東雲女子大学副学長教授の西村浩子先生です。

文部科学省・厚生労働省・経済産業省が共同で公表した「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を参考に、定義を共有しました。さらにルーツを紹介し、概念と目的を明確にしました。そして、大学に求められている役割として、インターンシップ研修や事前事後指導を単位認定を行う授業科目として取り入れている本学の授業例を紹介しました。

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松山東雲女子大学インターンシップ関連の授業紹介の様子                     学生は、自己紹介書を作成し、自己の確認や自己実現のための意識を明確にします。自分の考えを整理する機会となります。

全国的にもこのように単位認定を行う授業科目としてインターンシップを実施する大学が年々増加している一方で、参加学生はゆるやかな増加に留まっている現状を紹介し、その視点から教員目線での現代の学生気質にも触れました。最後に、本学プロジェクトの「子育て家庭への訪問インターンシップ」について、送り出し先が「企業」ではなく「子育て家庭」であることを確認し、その目的や期待できる効果について、本学の考えを伝えました。

2についての担当講師は、松山東雲女子大学・松山東雲短期大学キャリア支援課長補佐の藤田美穂さんです。

本学の学科構成と特徴を紹介し、学科別に見えてくる学生の特徴と傾向について、就職支援の立場から分析したことを紹介しました。さらにキャリア支援課に求められている役割として、学生と企業をつないでいるその仕事内容に触れ、業務をする上で「学生に対して心掛けていること」や「学び・気づきにつなげる工夫」などを紹介しました。

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講義の様子                  学生気質について、時代背景にも着目して分析しています。藤田さん自身のキャリアの積み重ねによる洞察力が光ります。

そして、学生のインターンシップの実施前と実施後の成長と変化に焦点をあてて、現代の学生(若者)に対しての「成長へ導くフォローのテクニック」を教示しました。現代の学生(若者)のイメージがわき、さらにコーディネートする作業について、理解が深まる内容でした。

3についての担当講師は、愛媛トヨタ自動車株式会社採用・人材育成担当係長の和泉智子さんと特定非営利活動法人のワークライフ・コラボの髙橋浩子さんです。

インターンシップを受け入れている企業の声をクロストーク形式で、それぞれの実施プログラムを紹介しました。さらに「学生を受け入れることで得られる企業側の学び」から「受け入れた学生へ提供する学び」へと展開し、受け入れ側の心構えや学生への対応の仕方などを深堀しました。

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クロストークの様子              写真左:愛媛トヨタ自動車 和泉さん 右:ワークライフ・コラボ 髙橋さん

学生との関わり方について、具体的なエピソードなども紹介し、企業目線での学生気質についても触れました。また学生に対しての「客観的視点から主観的視点へ変化をさせる誘導のテクニック」を教示しました。インターンシップは、就業を体験することが重要視されがちですが、それよりも学生に対して「振り返り」や「学び」に重点を置いていることが分かりました。

その後、グループで本日の感想や振り返りを行いました。

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感想共有の様子

「インターンシップ」について理解を深めるということは、今の大学の取組を理解するとともに、その就活学生をサポートしている大学職員の支援、そしてそれを受け入れている企業の支援を知るということでした。この支援こそが、地域コーディネーターとしてご活躍される際に、求められる役割です。同時に、昨今の大学の取組や学生の動向、さらに地元企業との連携を知ることは地域社会の課題解決へのヒントになるかと思います。ぜひ、今回の講座を参考に応用していただき、受講者の皆さんが、さまざまな場面でご活躍することを期待しています。

最後に、受講者の皆さんのアンケートから、第2回目の感想を一部ご紹介します。

  • 若者の動向を知ることができて良かった。
  • 自分が仕事や勉強を振り返る上でも、良い学びになった。
  • リアルな現場の声を聞く機会となった。

地域コーディネーター養成講座実践編 実施のご報告③につづく・・・

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